浅い呼吸 81歳 女性
院長の笠井です。
3ヶ月ぶりに
Fさんがいらっしゃいました。
「いろいろいそがしくて。ごぶさたしています」
と礼儀正しくお話になるFさん。
急に背中がかゆくなって
久しぶりに孫の手を使ってみたものの
ひどく掻いた気がして
合わせ鏡でたしかめたら
みみずばれになっていたこと。
帯を結ぼうと格闘していたら
手がばね指になったこと。
などなどこの3ヶ月に起こったことを
のんびりとお話になっていました。
そんなお話の合間にも
呼吸をチェックしていたところ
浅い呼吸が目立ち
お腹がほとんど動きません。
腹部をゆっくりと緩めると
すこしずつ
おなかが波打ちだしました。
ゆったりとおおきく呼吸が変わり始めました。
「これで夏の疲れも取れますよ」
「あ~あっ、このままねていたいけど
そうはいきませんね。
先生、これ 小田原城の薪能。
是非いらしてくださいね。」
Fさんもたしなむ能。
のんびりながら凛としたFさんを思い浮かべて
秋の夜長に能を楽しみましょうか。
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